『ソーシャル・ネットワーク』を破りアカデミー賞作品賞/監督賞/主演男優賞を受賞した『英国王のスピーチ』の紹介です。
□映画紹介:弱み(病気)を克服し自信を付けていく英国王を描く!
第2次世界大戦へ突入していくまででジョージ6世が自身の難点である吃音(きつおん)を克服していく様を描く映画です。吃音は要するに喋ることがうまく出来ないということ。現代の言葉のコミュ症に近いかもしれませんが、列記とした病気です。
ジョージ6世は次男であり当初国王になる予定はなかったのですが、映画でも描かれるある事情によって急遽国王になりました。
国王になる前から吃音の症状に悩まされており、奥さんが吃音を克服できるようにスピーチ矯正師のローグに相談をし、ローグはジョージ6世専属のトレーナーとなります。
ジョージ6世とローグのトレーニング風景、芽生える友情、心を許したからこそ語られた吃音になった辛い過去のエピソードなどが描かれていきます。
『ベストキッド』という映画がありますがその『ベストキッド』さながらにローグが容赦なくジョージ6世を鍛えていく様が時にコミカルさを伴って描かれ見ていて「おもしろい」と思える映画に仕上がっています。
最初はドSなローグに反発しながら嫌々トレーニングを受けていたジョージ6世ですが、徐々に信頼関係を築き、友情を構築していきます。
そして時は非情にも第2次世界大戦へ。ジョージ6世はラジオで国民を団結させるスピーチをしなければならなくなります。それがクライマックスの大舞台。果たして国王はスピーチをしっかり行って国民を団結させることができるのか!?
という映画になります。
スピーチトレーニングという地味な題材なのに手に汗まで握るエンターテイメント性も持ち合わせた見事な映画です。
□学べること:「できないこと」を「できる」にできるということ
吃音は病気であり、しかも精神面にも影響をしているためなかなか治りません。実際『英国王のスピーチ』ではスピーチを改善させることには成功していますがペラペラ喋れるようになったわけではないですし。しかしその映画的な着地点は私たち自身様々学び、真似ることができます。
みなさん自身「できるようになりたいけどできないこと」ってあると思います。それはスピーチ関係なく仕事スキルでも資格でもスポーツでも何でも。
それらをプロフェッショナルにまで持っていけなくても、「苦手からの克服」まで一歩改善させることはできないことではないと思います。もちろんものによっては相当なスキルを伴うこともありますが、そこに本作のような「工夫」を用いることで必ず一歩道は開けるはずです。
どうしても映画は娯楽という側面が大きく、ビジネス書などを日々読む方からすると学びはビジネス書が効果的と思ってしまうかもしれません。
ビジネス書は書いてあることを飲み込めばそれなりに何か享受できますが、映画は考えて初めて学びに変えることができます。
それは面倒なことではなく「考える」という大切なフローを伴うのでむしろより自らに落としこむことができます。
『英国王のスピーチ』は自らの目の前にある壁をどうやって突破するかを教えてくれます。事の大小問わず。未来への道筋をより鮮明に描いていきたい方は是非鑑賞してみてください。
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